FAQ

成長性
Qマーケットシェアの拡大について、どのようにお考えですか?

国内のシューズマーケットはピーク時で1兆4,000億円まで拡大し、新型コロナウイルス感染症の拡大による需要の減少で2020年には1兆1,000億円程にまで縮小したといわれております。(株式会社矢野経済研究所発出の調査資料に基づく。)現在、当社は、シューズマーケットでおよそ2割のシェアを持つシューズカンパニーであり、国内トップ企業であります。韓国市場においても、コロナ禍においてマーケットの寡占化が進みましたが、連結子会社ABC-MART KOREA,INC.が韓国のシューズ市場においてイニシアチブを発揮しております。
現在置かれているシューズ業界のみならず、スポーツ市場、スポーツアパレル市場、レディース市場など、シューズを取り巻く環境下において成長市場は多数あります。これらのマーケットを取り込んでいくことで、シューズ関連事業の拡大を模索してまいります。企業買収や異業種との業務提携、新商品の共同開発やコラボレーションなど、新たなビジネスチャンスも獲得してまいります。

Q今後の店舗業態について、どのようにお考えですか?

「ABC-MART」を中核に据えて、
第一に、トレンド志向の都市型旗艦店「ABC-MART GRAND STAGE」の出店を都心部から郊外の大型商業施設へ拡大します。
第二に、カテゴリー戦略に寄与する業態店舗の出店を進めてまいります。スポーツファッション専門店「ABC-MART SPORTS」、レディースシューズ専門店「Charlotte」、レザーブーツ専門店「Danner」、パーソナルスポーツやアウトドア系ファッションのスポーツセレクトショップ「OSHMAN'S」などがあげられます。
第三に、面積規模が100坪以上の地方郊外のショッピングセンターにおいては、2つ以上の屋号を併設して展開する複合業態店舗の出店を拡大します。

Q海外への出店についてお聞かせ下さい。

2024年2月末現在、韓国に316店舗、台湾に63店舗、ベトナムに5店舗「ABC-MART」の店舗網を拡充し、北米においてはレザーブーツ専門店「Danner」を8店舗展開しております。今後も他の東南アジアの国など、日本と親和性の高い海外市場への販路拡大を模索してまいります。

収益性
Q自社ブランドの拡充について、どのようにお考えですか?

当社グループは、商品の企画開発・製造から販売までを一貫して行う自社ブランドを保有しております。1995年に商標権を取得し主にレザーカジュアルシューズを中心に展開する「HAWKINS」ブランド、レディース商品のPBブランドとして自社開発した「NUOVO Collection」「ABC Select」「byA」等があります。2012年には米国の高品質ブーツブランド「Danner」「LaCrosse」を、2014年には「White's Boots」の商標権を取得いたしました。
このようにして、ブランドの取得やPBブランドの開発育成等を行うことで高い収益性を実現し、またシューズ業界における競合他社との差別化を図っております。
今後も、様々なライフスタイルに応じた商品の開発、提供を行うとともに新規ブランドの取得も視野に入れ業容の拡大に努めてまいります。

Qスポーツアパレルの可能性についてお聞かせください。

国内シューズマーケットの規模を1兆3,000億円程とした場合、スポーツシューズの市場規模は、その4割近くといわれていますので、当社グループの国内におけるスポーツシューズの売上は1,400億円を超えているため、すでにその2割から3割を占めています。一方、スポーツアパレル市場は、7,000億円から8,000億円で、このうち、カジュアル系スポーツアパレルは、1,000億円超といわれています。当社グループとしては、この魅力的な市場であるカジュアル系スポーツアパレルに商機を見出し、シェア拡大を目指していきます。

Qレディースカテゴリーの収益性はどのようにみていますか?

大きなマーケット規模を誇るレディース市場への取り組みとして、
第一に、レディースシューズブランド「NUOVO(ヌオーヴォ)」、「ABC SELECT」、「by A」の企画開発と品揃えがあります。レディースカテゴリーのおよそ95%が利益率の高い自社企画ブランドの売上で構成されていることにあります。マーケティング力と商品開発力、そして即応性が求められるレディース市場において、自社で企画開発から販売までを手掛けることこそが収益力向上の鍵といえます。

第二に、レディースシューズの販路として要となる、レディース専門店「Charlotte(シャルロット) by ABC-MART」の展開です。2014年に、レディース新業態として「Charlotte」が、商品ミックスに有名ブランドスニーカーを加え、シューズをメインにバッグや小物・雑貨等を取り揃えたセレクトショップとしてスタートしました。2017年に改名してリブランディングを図り、各種メディアへの露出も積極的に行ったことを機に収益に貢献する店舗となりました。「Charlotte by ABC-MART」は、展開当初は40店舗程でしたが、2024年2月現在、「ABC-MART」や「GRAND STAGE」と併設した複合業態での展開が主流となり、都市部のファッションビルを中心に15店舗を展開しています。

競争優位性
Q品揃えに関して、他社との違いはありますか?

当社は「ホーキンス」「ダナー」などの自社ブランドに加えて、 「ナイキ」や「アディダス」といったナショナルブランドにおいても、「ABC-MART 別注モデル」を数多く展開し、他社との商品展開で差別化を図っています。今では国内売上の約7割が「ABC-MARTでしか買えない商品」です。メーカー各社との協業により、マーケティングで得られたトレンド商品をいち早くセレクト、ABC-MART向けに開発いただき、広告宣伝の仕掛けづくりを行います。

Q競合他社が多いデジタルコマースにおける競争優位性はどうでしょうか?

当社グループは、対面販売を基調とした直営店(リアル店舗)のほか、インターネットオンラインサイトを運営しております。当社グループの事業拡大には、デジタルコマースの成長は不可欠です。
リアルとネットを繋ぐためのオムニチャネル戦略を推進していくため、スマートフォンを活用した様々な取り組みを実施してまいります。ABCマートアプリによる新規会員の獲得、リアルとネットの相互利用が可能な電子ポイントシステム、会員向け情報発信サービスの提供、キャッシュレス決済への対応に加え、在庫情報の可視化によるオペレーションの向上があります。今後も、IT活用による顧客満足度の最大化と更なる業務の効率化を目指してまいります。

Q今後の商品戦略、人事戦略に関してお聞かせ下さい。

商品戦略につきましては、顧客ニーズの多様化とライフスタイルの変化に即応していくために、商品カテゴリー毎の戦略をより明確にし、店舗とオンラインへの商品供給を適時適切に行ってまいります。売れ筋商品の見極めと滞留在庫の取り扱いの早期判断・対処により、単品毎の在庫回転率の改善を図り、収益力を高めてまいります。
売上総利益率の向上を図るためには、メーカー各社との取引において他社との差別化を図るため、ナショナルブランドの共同企画による限定商品を多数展開してまいります。また、売上総利益率の高い自社企画商品においては、付加価値の高い、競争優位性の高い商品の開発を行ってまいります。これらの取り組みを行うことで、売上原価の低減と利益率の向上に努めてまいります。

人事戦略においては、お客様にとって魅力のある店づくり、商品づくりを心がけ、提供していくためには、スタッフ一人ひとりの販売力=『人の力』が重要であると認識しております。また、お客様への気配りや心遣いが次のご来店に繋がることから、接客サービスを向上させる取り組みを進めてまいります。海外子会社の店舗とも人材交流を進め、グループ企業としての「接客の均一化」を図ってまいります。
また女性管理職比率の向上を図ります。2030年度の目標として17.7%を目指します。そのためには、スタッフの様々イフスタイルに応じた「働き方改革」を推進してまいります。ショートタイム社員や地域限定社員など雇用形態の多様化を図り、中長期的な労働力の確保を目指します。


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